お薄とお濃茶

お薄(おうす)とお濃茶(おこいちゃ)
抹茶には「お薄」と呼ばれる薄茶と、「お濃茶」と呼ばれる濃茶の2種類の点て方があります。御薄茶用の抹茶と御濃茶用の抹茶は茶葉のグレードとブレンドが全く違いので、味わいの違いをご紹介します。

日常生活で馴染みがあるのは、表面がふんわりとした泡で覆われた、濃度が薄い「薄茶」です。薄茶は2g抹茶に対し、お湯は50ccです。

「濃茶」は、薄茶の2倍ほどの抹茶(約4g)を使い、30ccのお湯を入れ、茶筅で練るように点てられます。表面は濃い緑色でツヤツヤと光沢があり、濃度が濃くドロっとしています。

薄茶と濃茶は、抹茶の製法に大きな違いはありませんが、茶葉の質と特徴によってブレンド使い分けられます。

薄茶として召し上がっていただく抹茶は香りのよいもの、色が良いを厳選しております。抹茶は全て、薄茶として召し上がっていただく事が出来ます。

濃茶の方が抹茶の濃度が高くなるため、抹茶の善し悪しが出やすくなります。味や香り・色が良く、苦味の少ないまろやかな風味のある上級な抹茶が濃茶に適しております。

濃茶に向いている高級な抹茶でも薄茶として点てていただけますが、是非濃く練って頂き、抹茶の自然のうま味とふくよかな香りを堪能してください。